USCPAってどんな内容なの?【FAR編】
このブログではUSCPAという資格を通してどんな内容が勉強できるのか解説していきます。
確かに転職に使えるとか、会計と英語を同時に学べるという前評判はあれど、肝心の学ぶ内容が役に立つものじゃなかったらモチベーションも続きません。
私自身は実践的な内容じゃないとこれって実務で使わないよねモチベーションが働いてしまうのですが、最後までやり遂げることができたということは、USCPAは実践的で有用な内容だったのかなと私は思っています。でもそうじゃない科目も一応、あるかなとも思います。
ではスタート!
USCPAはご存知の通り、4科目あります。FAR・AUD・BEC・REGですね。
FARから行きましょう。
FAR(Financial Accounting and Reporting)
FARは「財務会計」と「公会計」の大きく2つのパートに分かれています。
まずサッとどんな内容か項目だけあげます。これはアビタスの目次を参考に作っています。
■財務会計(全体の8割程度を占めます)
会計の概念、財務諸表、棚卸資産、流動負債と偶発債務、有形固定資産、無形資産、貨幣の時間的価値、社債会計、リース会計、受取手形と支払手形、収益の認識、退職給付会計、株主資本、希薄化性有価証券と1株当たり利益、有価証券、デリバティブ、ヘッジ会計、公正価値、開示、持分法、税効果会計、キャッシュフロー計算書、企業結合、連結財務諸表、外貨建取引、機能通貨、会計上の変更、誤謬の訂正、パートナーシップ、個人財務諸表、比率分析、初度適用
ざっとこんな感じです。
■公会計(全体の2割程度ですが本試験の選択問題でたくさん出てきます)
政府と非営利組織の財務報告、ファンド会計、政府の財務報告、予算会計、収入の認識、費用と支出の認識、資本資産と負債処理、その他諸々、企業会計区分、基金ファンド、非政府系の非営利組織、大学や病院における会計処理
この公会計の分野は普段なかなか触れることのない内容です。市役所の経理とかやっている人だと馴染みがあるんだろうか…。公務員がUSCPAを受けることはなかなかないと思うので、多くの人にとって新鮮な分野だと思います。自治体ってこういう考え方なのね、と勉強になると思います。自治体の会計コンサルやる人なら役に立つかもしれませんが、正直仕事で使う機会は少ないかもしれません。見識を広げるにはGOODな分野です。
■会計知識
会計経験別に皆さんが持つ印象を表現するとこんな感じなろうかと思います(エイチマンの独断と偏見です)
会計経験ゼロ:訳わからん…
簿記3級合格者:半分言葉は分かるかな
簿記2級合格者:大体知ってるけど知らないのもある。工業簿記はやらないの?(BECでやります)
簿記1級合格者:ほぼ知ってるな。これを英語でやるのかぁ…
ちなみに私はUSCPAを受けた時は簿記2級を持ってました。(簿記2級は3回落ちてますので特段優秀な部類でもないですね…)
■英語力
次に忘れてはいけないのは…上記を英語で解く必要がある点です。
ここに皆さんの英語力がかけ合わさってきます。私が思うにUSCPAは会計知識×英語力×勉強能力の結果で合格までに時間がかかるかが変わってきます。
英語力の有無によって進み具合が変わるというのはご理解いただけるのではないかと思います。英語全く読めないんですけど…となるとまずUSCPAをやる前に英語を勉強しましょうとなります。ちなみに私のUSCPAを始めた時の英語レベルを載せておきます。私は30歳の時にUSCPAの勉強を始めましたのでそれを念頭にお考えください。
TOEIC:635点(大学1年生のクラス分けで受けたTOEICの点数でそれ以降、就活の時に受けましたが、ほぼ同じ点数でした)
英検2級(高校2年生、17歳の時に取得。英語だけ好きだったので取得しました。一般的には早い方かもしれません)
留学経験:2週間(これは留学というは遊学ですね、トロント観光して帰ってきました。)
英語は簡単に分けると「英文を読む力」「英語を聞く力」「英語を話す力」「英文を書く力」になると思いますが、USCPAでは「英文を読む力」とちょっとの「書く力」があれば大丈夫。「書く力」はBECで必要なのですが、それは【BEC編】で解説します。リスニング問題はないし、面接もありません。なので日本の大学受験で培った英語力があれば、USCPAには参戦できます。
続いて実は私が一番大事なんじゃないかと思っている「勉強能力」についてご紹介します
■勉強能力
勉強能力というのは「頭の良さ」を示すわけではありません。
ご存知の通り、「勉強ができる人=賢い人」ではありません。
それだったらいわゆる偏差値順に並べたら賢い人順になるかと言われればそんなことありませんよね。
ここでいう勉強能力というのは「テストをクリアするために勉強の仕方を知っているかどうか」と定義します。
難関試験を合格した経験がある人は、どうしたら記憶が定着するのか、効率的に勉強できるのか、諦めない力や、集中力について身体で分かっています。
私の場合は簿記2級に3回落ちるくらいですから、時間がかかる資格試験を受けた経験がありませんでした。なので正面からUSCPAに体当たりしました。これまでに難関大学に合格していたり、USCPAよりも時間がかかったり難易度の高い試験をクリアした経験があるのであれば、その分アドバンテージになります。会計系でUSCPA以上の資格となると、日本の公認会計士、税理士、簿記1級(これは比較対象にはならないかも…)でしょうか。これらの資格を持っている人は勉強能力という点でアドバンテージがあるかもしれません。
ということで皆さんはどのレベルに当てはまりましたかね?
あまり他の人や私と比べても正直、意味はありません。勉強に取り組む中でレベルアップしていけば良いわけですから。それが自分の財産になっていきます。すごくざっくりいうと、会計に抵抗がなくて、英語が好きであれば、USCPAにチャレンジできる素質があると思ってOKだと思います。
それでは次はAUD編です!
ご質問したいことがあります。
uscpaは高度な英文を扱っていますが、
英語力はどの程度でしたら、勉強できるでしょうか??
また、toeic693点とありましたが、uscpa受験まで一切英語に触れてなかったのですか??